式典 9月4日を振り返る

9月4日 ホテル エルセラーン大阪 エルセラーンホールにおいて、エルセラーン化粧品株式会社 新会長新社長就任式が執り行われました。
多くの方にお越しいただいたこの式典で、ひとつのトピックスがありました。
公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会常務理事で近畿大学教授の秦辰也さんから送られてきた、一枚の写真です。
奥様でプラティープ財団創設者のプラティープ・ウンソンタム・秦さんとマザーテレサがいっしょに写っています。

撮影したのは1981(昭和56)年4月27日、場所は東京・杉並区。WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会主催の「平和のための宗教者の研究集会」の講師として、マザーテレサとともに招かれたのでした。

マザーテレサは1979年にノーベル平和賞を受賞、プラティープさんはその前年の1978年に、26歳の若さで「アジアのノーベル平和賞」といわれるラモン・マグサイサイ賞を受賞されていました。写真のプラティープさんは29歳、マザーテレサは70歳。マザーテレサは、この時が初来日でした。

9月4日にホテル エルセラーン大阪で行われた新会長新社長就任記念式典で、二人の写真が舞台スクリーンに大写しになると、会場はどよめきました。
来賓として出席していたプラティープさんは「私など足元にも及ばないような方と同席させていただいて、とても光栄でした」と振り返りました。

さて、みなさん。
私たちエルセラーン化粧品は、マザーテレサの生き方をてっぺんにおいて、美しさと健やかさと心の豊かさを社会に広げていくことを仕事にすることを理念として、会長の石橋勝が1981年4月25日に、大阪の駅前第3ビルで、社員3人で創業しました。
マザーテレサは、プラティープさんと東京で同席した世界宗教者平和会議の前、4月24日に大阪・あいりん地区を訪ねていました。
エルセラーン化粧品が生まれた前夜に、マザーテレサは大阪にいたのです。

石橋会長は「エルセラーンを立ち上げたとき、マザーテレサが大阪にいたことは知りませんでした」と話しました。
実はマザーテレサのあいりん訪問は、東京・山谷を視察していたマザーテレサが「大阪にも同じような地域がある」と聞いて、突然、「あいりんに行く」といって、イレギュラーで訪問したのでした。
ですから、西成区役所にも、訪問の記録は残っていません。

石橋会長は、「教育は生きる力」というプラティープ財団の活動理念に強く共感して、2006年12月からプラティープ財団の支援を始めました。

この日、プラティープさんから新社長糸谷へ、祝辞と顔写真が写された絵皿が贈られました。
マザーテレサ、プラティープさん、石橋会長…。その「赤い糸」のバトンは、8月23日に社長に就任した糸谷沙恵子に引き継がれたのです。


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