ボランティア

7年ぶりの再訪2 「教育の大切さ」を改めて知る岡村小学校開校式

京都府で活動するボランティアキャプテン 岡村真智子さんは11月28日、カンボジアのクラ・バウ村にいました。午前中には、クデイ・ダング安井小学校での開校式を終えてから、同日2校目の開校式でしたが、岡村さんは暑さにも疲れを見せず、いつも以上にニコニコと癒しの笑顔を振りまいていました。夫、お孫さんと一緒にすごした、エルセラーン7年ぶりの再訪の開校式のご報告です。




安井小学校から車で約90分の移動です。
この間に車中ではこぶりなパンや果物、お菓子で簡単な昼食を済ませます。
ちょっとした遠足気分が岡村さんの緊張をほぐします。





学校につくと生徒、村人たちの花道。





ひとりずつ、生徒が布をかけてプレゼント。
現地ガイドに「何に使うのか」と聞くと、「汗をぬぐったり、炊事のときは手をふいたり、まぁいろいろですね」とのこと。





エルセラーン一行の最後のひとりが花道を歩き終えるまで、子どもたちは「コンニチハ!」の大合唱と拍手。
笑顔が絶えない子どもたち。
初めて見るかもしれない日本人に、興味津々なのかもしれません。





カンボジア国歌の斉唱です。
音楽はなく、アカペラ。
ひとりの生徒が大声で第一節を歌うと、そのあとに全員が続きました。





校長先生のあいさつ。(以下一部抜粋)
「この学校には現在4つの村からの児童を受け入れており、生徒総数は557名です」
「今回の修繕支援を通して児童、教職員一同、村人全員が、カンボジアにいながら、日本のみなさまの温かい優しさを感じることができました」





公益社団法人シャンティ国際ボランティア会カンボジア事務所の加瀬所長がごあいさつすると、途中保護者から大きな笑いが。
「生徒のみなさんはこの学校でしっかりと勉強してくれるでしょう。保護者のみなさんにもお願いがあります。子どもたちが休むことなく学校に行けるよう、ご家庭でも子どもたちの勉強を応援してあげてくれますか?」
「「「 チャー!(クメール語で『はい』) 」」」
「声が小さいですよ!」
式場が笑いに包まれました。





岡村さんも笑顔でごあいさつ。
「カンボジアの子どもさんたちは、とっても元気でかわいいと聞いていました。本当に、その通りですね」





7年前に完成し、このたび修繕を終えた岡村小学校の校舎です。





その横にはバレーボールコート。
ではなく、セパタクローのコートです。
東南アジア発祥のスポーツで、カンボジアでも盛んとのことです。





この日の歓迎のお礼に、一行が歌と踊りを披露しました。





子どもたちも恥ずかしがりながらも、楽しそうに動きを真似してくれました。





式にはおばあちゃん(?)に抱かれた小さな子どもも。
数年後、この学校に通うのでしょうか。





村のおもてなしはまだ続きます。
米とさとうを使った手作りのお菓子です。





教室で生徒たちと話をしました。
岡村さんが「みなさんの夢はなんですか?」と聞くと、生徒は口々に「先生」「お医者さん」「警察官」とこたえます。





校庭にある木は、7年前の校舎完成時に植樹したものだそうです。
乾季と雨季にわかれるカンボジアにあって、立派に育って、子どもたちに木陰を作っていました。





みんなで紙飛行機を折って、ガイドの「いち、に、さん!」で思い切り飛ばします。
子どもの「おもいっきり」のエネルギーには驚かされます。





生徒たちと教室で話をしていたとき、岡村さんの夫(写真右端)が次のように子どもたちに語りました。

「みなさんは10歳の学年だと聞きました。私が10歳のころ、今から60年前です。そのころ私は日本で、ちょうど今のみなさんと同じような暮らしをしていました。家の手伝いで、農作業をしたり、火をおこすのに薪を割ったり、小さな子どもの面倒を見たり。そして勉強もしていました。日本も貧しかったんです。日本が今のように発展したのは、ひとりひとりが勉強してきたからです。みなさんも頑張って勉強してくださいね」



岡村小学校 クラ・バウ


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