ボランティア

ネパールの女性・子ども・高齢市民省から1%クラブに感謝状

 2018年10月 田中高校、玉置中学校、高瀬高校の開校式で訪れたネパールで、スタディーツアーの一行は、ネパールの「女性・子ども・高齢市民省(Women, Children & Senior Citizen Ministry)」のタム・マヤ・タパ大臣と会合の場を持ち、タパ大臣からエルセラーン1%クラブに感謝状が贈られました。

 最初に、ラブ・グリーン・ネパール(以下LGN)代表のアミーラ・ダリ氏から経緯の説明がありました。

「1%クラブとLGNとの提携による学校建設プロジェクトは2010年から始まりました。これまでに開校を迎えた学校は22校にのぼります。
 このような実績を大臣に伝える機会があり、大臣から1%クラブへ感謝状を贈りたい、との申し出があり、本日の会合を迎えることができました。
 本日は同省の事務次官補のオーディエル氏にも同席いただきました。同氏はネパールで活動するNPO団体を統括するセクションである、社会福祉庁の事務局も兼任されています」


 オーディエル氏があいさつに立ちました。

「本日、日本のエルセラーンの皆さんを本省にお迎えできたことを嬉しく思っております。省の事務次官補と社会福祉庁の事務局を兼任する立場の人間として、皆さんが遠い村々の学校建設を支援してくださっていることを、嬉しく思っております。
 ネパールの教育の基礎を皆さんの力で築いてくださっていることに感謝いたします。本省の大臣も、僻地の村の出身ですので、そのような地域への教育支援の大切さを大いに感じていることでしょう。エルセラーンの皆さんのピュアな心で協力してようという気持ちが伝わってきます」


 エルセラーン化粧品 教育部 向井ゆかり部長が感謝の言葉を述べました。

「ネパール国『女性・子ども・高齢市民省』大臣より、エルセラーン1%クラブが感謝状を贈られることに対して、お礼のご挨拶をいたします。
 エルセラーン1%クラブは東南アジアを中心とする10カ国に、150校の学校を建設してきました。そして、今回のネパールでの開校式を終えて、その数は153校となりました。
 これは、エルセラーン1%クラブメンバーと、各国NPO、そして各国行政府が協力してきたことによって達成されたものです。特にネパールでの学校建設は60校を超えました。
 エルセラーン1%クラブが発足35周年を迎えた今年、大臣からの感謝状授与を受けたことは、大変喜ばしいことです。今回のネパールでの開校式を通して、学校建設の大切さを改めて強く感じました。
『未来を生きる子どもたちのために力を尽くす』。この誓いをこれからも多くの人とともにしたい、という願いを込めてご挨拶といたします」


 タム・マヤ・タパ大臣(写真左)からも、お話がありました。

「本省を代表して、また、いち国民としても、エルセラーンの皆さんを歓迎いたします。先進国である日本からお越しくださった皆さんは、一生懸命働いて今の日本を作ってこられた人たちでしょう。
 ネパールをご覧になられて、昔の日本を思い出した方も多かったのではないでしょうか。また、ネパールはまだこんなものかとがっかりされた方も、いらっしゃったと思います。ネパールの教育の為に大変な道のりを来てくださった皆さんに感謝いたします」

「校舎が建設されることで、教育環境は改善されます。しかしながら、飲料水の確保、トイレの建設という課題も残っています。
 私が何よりも心打たれたのは、日本の皆さんがお忙しい中、開校式に足を運んで下さっていることです。ネパールの子どもや女性に直接会う、その人たちの暮らしを直接見る、という姿勢はとても素晴らしいと思います。学校での交流を通して、ネパール国民と深く関わろうとする皆さんの姿勢を高く評価させていただきます」

「ネパールはこれまで永く、政治の不安定によって発展が滞っておりました。新憲法を制定したネパール政府は、国民を幸せにしたいと考えており、その為には教育の整備と女性の自立が不可欠です。この課題をES1%クラブの皆さんが支援していることは、大変心強く受け止めています。
 滞在中にネパールを見て、この国を嫌いになった人はいないと思います。ネパールに暮らす人々を幸せにしたいという気持ちを、エルセラーンの皆さんとともに強く持ちたいと思います。
 海外のNPOというのはカトマンズ周辺で活動しがちです。私はヒマラヤ山脈のふもとの村の出身です。そこは、皆さんが見てこられたカトマンズとは全く様子が違います。しかし、そこもネパールなのです。
 お忙しい中、ネパールを訪れる時間、費用を捻出してこられた皆さんには、是非そういった地域も見てほしいと思っています。これだけ多くの方がネパールを訪れてくれたことをとても嬉しく思っています」


感謝状 訳文(ネパール語部分)

エルセラーン1%クラブ代表
石橋勝 様

 ネパール連邦民主共和国の教育開発のために、公立学校の校舎建設にご支援いただきましたことに、心より感謝いたします。
 エルセラーン1%クラブの支援により、地方の就学年齢にある子どもたち、特に貧困層や低カーストの世帯の子どもたちが、適切な教育を受ける環境が整っています。
 ネパール国の教育開発のため、エルセラーン1%クラブがこれまで継続してきた支援を高く評価し、この感謝状を贈ります。

ラブ・グリーン・ネパール
代表
アミーラ・ダリ

女性・子ども・高齢市民省
大臣
タム・マヤ・タパ



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