ボランティア

タイ出身の留学生、エルセラーン クリスマスフェスティバルに

タイのドゥアン・プラティープ財団から宮城県の仙台育英学園高校へ昨年5月から留学派遣されている女子高生3人が、昨年12月に開かれたエルセラーンのクリスマス・フェスティバル2週目に登場しました。


プラティープ財団が運営する「生き直しの学校」についてはこちらの記事からごらんください。
【タイから3人の女子高校生が仙台へ留学決定】





クリスマスフェスティバルではこの施設を運営するドゥアン・プラティープ財団の創設者 プラティープ・ウンソンタム秦さん(下写真左)、シャンティ国際ボランティア会(以下SVA)常務理事 秦辰也さん(下写真右)が出演。



提携団体としての活動を話されました。



その後、プラティープさんの紹介で壇上にあがる3人の留学生。
SVAの広報・リレーションズ課の吉田圭助さん(下写真右端)が通訳します。



日本語での授業に苦戦しながらも日本人のクラスメートたちに助けられながらたくましく学ぶ彼女たちの姿に会場から激励の拍手が送られました。



スポーツ推薦の奨学金を受ける形で高校1年に編入した3人。
身長が178㎝もあるパットさん(本名:ジュタラック・ウタイアート。下写真左)はバレーボール部に所属。



ミンさん(本名:ノラパット・テンオン。上写真右)と
ヨックさん(本名:ナッタポーン・ジラポン。下写真)は薙刀(なぎなた)部に所属しています。



同部は強豪として知られ、練習は厳しく、2人も毎日3時間、なぎなたを振る生活を続けています。
その甲斐があって、11月におこなわれた宮城県高等学校新人大会なぎなた競技団体試合の部で見事に優勝を飾りました。




慣れない練習に疲れ果てて授業の復習もできずに寝こんでしまうこともあるそうですが、元気に高校生活を送っています。


3人の留学が正式に決まったのは今年初めで、そこから日本語の事前研修が始まりました。
日本語は話したり聞いたりする会話こそ比較的やさしいとされていますが、漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字が混ざる読み書きは外国人にとってかなりハードルが高い言語です。

普段の授業は日本人の生徒に混じって受けているので、もちろん日本語。
来日して半年以上がたち、「ひらがなは全部、読み書きできるようになりました」(ミンさん)というものの、授業は半分ぐらいしか理解できないそうです。
でも大丈夫。
日本人の友だちがたくさんできて、休憩時間や放課後に〝家庭教師〟してくれるからです。



住んでいる寮は賄いつきなので食事の心配はありません。
ただ、和食は香辛料の効いたタイ料理に比べると薄味なので、「全体的に味付けが物足りない」(ヨックさん)そうです。
ミンさんとパットさんは来日直前までプラティープ財団がタイ西部で運営する全寮制の施設「生き直しの学校」カンチャナブリ校で生活。
エルセラーン1%クラブのボランティアキャプテンたちが十年ほど前にカンチャナブリ校を訪問し、一緒にアブラヤシを植えたときの様子も覚えていました。

当時の訪問メンバーの一人だった栃木県 西川千夏子キャプテンは「あのときの子どもさんが大きくなって、こうして日本で再会できるなんて本当に素晴らしいことです。とても嬉しいです」と目を潤ませていました。



ヨックさんの将来の夢は医師になること、ミンさんは教師、パットさんは建築学を学び、日本で働くこと。
3人の夢がかなうことを会場のみなさんが願っていました。




クリスマスフェスティバルにて、糸谷社長とともに


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