お知らせ

バングラデシュからの手紙 職業訓練校で学ぶ4人の若者

2020年1月、バングラデシュを訪問した際、NPO法人「PUSバングラデシュの村をよくする会」(以下PUS)から4人の学生の紹介を受けました。
(【速報】2020年の開校式はバングラデシュから 職業訓練校の奨学金制度も間接支援へ)
このとき、PUSから1年間の支援が決まった4人の生徒から、エルセラーン1%クラブあてに手紙が届いたので、ご紹介します。

PUSの岩下八司代表(TOP写真 中央右)と丸山貴史理事(同 中央左)が奨学金の贈呈式に参列。職業訓練校の校長先生と生徒からの手紙を届けてくれました。

PUSはこれまで、バングラデシュでの学校建設と並行して、その小学校に通う生徒への就学支援をしていました。
1%クラブからの活動支援金を奨学金として給付し、「学校ができた。やる気もある。成績もよい。でも家庭の経済的事情で学校に通えない子ども」が学校に通えるように、です。

しかし、そのような子どもたちが大きくなって、職に就くことができなければ、結局貧困の連鎖にふたたび絡めとられてしまいます。
バングラデシュという国の人たちが生き生きと、ひとしく豊かに暮らしていくためには、学校建設プロジェクトと並行して、「就職への支援」も進めた方がよいと、思えたのです。

そこで、PUSの意向に賛同し、バングラデシュの若者たちの未来を考えている職業訓練校を探しはじめました。
そして、BCIエンジニアリングという学校を見つけました。


(写真左:職業訓練校校長 写真右:岩下代表)

校長、生徒、生徒の保護者と何度も面会を重ね、このたび4人の生徒が職業訓練を受け続けるためのサポートをすることに。
4人の生徒は学業も優秀であり、まじめ。
また家庭の経済的理由で、サポートがなければ職業訓練校で勉強し続けることが困難な状況でもあります。

貧困家庭の出身であっても、勉強し、職に就き、家族をささえることができる。
そうしたモデルとして、職業訓練校の支援が始まりました。

【校長先生からの手紙】


訳:
エルセラーン1%クラブのみなさまへ

親愛なるご支援者のみなさま、このたびは「BCIエンジニアリング・ダッカ」の生徒へのご支援をいただき、まことにありがとうございます。

今回の奨学金ご支援は、この職業訓練校にとっても大変意義深いものであります。
4人の生徒はみなさまの高潔な働きかけによって、大いに助けられております。

私たちのミッションは、経済的不利を抱える生徒たちが、それを乗り越え、社会の中で重要な役割を果たせるよう、導くことです。
みなさまのご支援のおかげで、私たちはより広く、このミッションを続けることができます。
みなさまが、バングラデシュの若者のことを、思いやりを持って気にかけてくださったことは、称賛されるべき行いです。

みなさまの思いやりに、深く感謝いたします。

BCIエンジニアリング・ダッカ
校長
タリクル・イスラム



【生徒たちのメッセージ】

写真 左から

ソニア・サルタナ 19歳
みなさまへ感謝をお伝えできることがとても嬉しいです。
みなさまのおかげで、私は勉強を続けることができています。
みなさまのご健康と、みなさまがこの素晴らしい活動をこれからも続けていかれることを、願っております。

タニア・アクター 22歳
私は経済的に困窮している学生の1人です。私の未来は明るいとは言えませんでした。
みなさまのご支援が大きな助けとなりました。
みなさまのご健康をお祈りしています。

ルベル・フセイン 22歳
何をおいても、まずは感謝をお伝えしたいです。
神のご加護がみなさまにありますように。
私が教育を受けるご支援をしてくださっているみなさんの思いやり、優しさを身に染みて感じております。

メヒディ・ハッサン 18歳
私は、経済的困窮にある学生のひとりであり、今も生活が苦しい状況にあります。
そんな中、みなさんのご支援が、私の夢を現実に近づけてくれています。
本当にありがとうございます。



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